「咬合圧検査」を始めました。|しばた歯科矯正クリニック|大井町の矯正歯科

「咬合圧検査」を始めました。

1:咬む力を測定する「咬合圧検査」を始めました。

2:開咬傾向の患者さんと顎変形症の患者さん向けに令和6年10月より咬合圧検査を始めました。

3:咬み合わせの悪い方は咬む力が弱いとされています。若いうちに咬む力を育てておかないと、年齢を経るに従って、徐々に噛む力が低下していきます。歯の周囲への血流が減り新陳代謝が落ち、骨密度も減少し、歯を支える力が弱くなります。
一般的に、咬む力は成年になるに従って強くなり、年配になると減少してきます。375Nあれば食べるのに支障はないとは報告されていますが、日本老年歯科医学会によると最大咬合力が500N(約50kg)を切るとフレイルと呼ばれる口腔機能低下症に近づくと言われています。長く元気でいるには、咬合力を低下させないように口腔機能の管理が必要となります。
歯並びの悪い方は矯正治療によって咬み合わせが良くなることによって、咬みやすくなり、咬む力を増やすことができるようになります。特に顎変形症と呼ばれ、顎の位置が上下でずれている患者さんは、咬む力が弱いと言われています。

処置及び治療:
当院の目標値は男性で800N、女性で700Nです。測定で低い数字の出た方は、MFT(筋機能療法)を行います。
注(もし咬むと痛い歯があった場合には、歯科治療を優先します。)
1:食事の際、よく咬むことから始めます。(咬む回数を増やします)
2:更に、ガムを咬んでいただきます。欠食(食事を抜く)をする方、
ガム咬みは3分→5分→10分→20分→30分と数ヶ月かけながら徐々に伸ばしていきます。

6ヶ月後に咬合力が伸びているかどうか再度計測します。

なお、目標値をクリアされた方は、問題がありません。引き続き現状を維持し、食事の際はよく咬むことを指導します。